2013年11月27日
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UQ HOLDER連載第13回感想【ネタバレ注意】

Written By: 川俣 晶連絡先

「今回面白いのはさ。瓦礫屋が敵として登場しながら一切喋らないってことだね」

「挑発もしないし啖呵も切らないから、余計に怖いってことだね」

「そこは上手い演出だ。ただ、怪物レベルの夏凛が出てしまうと怖さも霞んでしまうのだけどね」

「他には何かあるのかい?」

「ここでこう来るとは思わなかった。春日美空の親族っぽいシスター」

「それが重要なんだね?」

「……の登場を上回るインパクトのシスターみゃお」

「ぎゃふん」

「こんなおばちゃんがここで出てくるとは思わなかった」

「そこかい。そこなのかいっ!」

「子供と一緒に飯食ってる刀太が子供並み」

「実際まだ子供だろう」

「一生懸命、女扱いを否定する九郎丸」

「性別ってそんなに気になるものかな?」

「実は性別というのは単純なものではない」

  • 肉体的な性別 (セックス)
  • 社会的な役割としての性別 (ジェンダー)
  • 性自認 (精神的に自分を規定する性別)
  • 異性装の有無 (クロス・ドレッシング)

「つまり、あらゆる組み合わせの可能性があるわけだね」

「だから、肉体的に男だ女だというのは、まだまだ入り口」

「じゃあ、今回一番いいのはどこ?」

「やはり、瓦礫屋の登場がインパクトある。本人が来る前に建物が壊れる。何が起こったのか分からない。分かってしまうよりも印象に残る」

「結局今回は瓦礫屋とシスターみゃおかよ」

「かもね」

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