「この時代錯誤な模型を作ってハッと気付いた」
「何に気付いた?」
「緑の機体に、黄色の帯。丸っこい赤のアクセント。これに下面が明るい灰色という特徴を追加すれば旧日本軍機のカラーリングだ」
「どういうことだ」
「だからね。零戦などの旧日本軍機の人気の延長線上で、サンダーバード2号はそのまま受容できたってことだ」
「日本でのサンダーバード2号人気を支えた背景の1つとして想定できるわけだね」
もっと言えば §
「実はもっと言えることがあると気付いた」
「なに?」
「旧日本軍機というだけでなく機種も絞れる」
「なんだい?」
「一式陸攻だ。特に桜花搭載機」
「理由は?」
「特徴がいくつもかぶる」
- 胴体がずんぐりしている
- 双発
- ミニメカを運搬
- ペイロードは交換可能
「しかし、桜花とレスキューメカは似てないぞ」
「強いて言えばジェットモグラの地中に入る部分に近い」
まとめ §
「TB2は一式陸攻を意識したと思うかい?」
「思わない。似ているのは偶然だと思う」
「なぜ?」
「イギリス人には一式陸攻をモデルにする意味が無い」