「これはなんだい? 冥界譚の続きなのかい?」
「いいや。冥界譚は続かない話だ。これはまったくの別口だ」
「それはどういう意味だい?」
「冥界譚はヤマト1974を終わらせる話だが、天界譚はヤマト完結編を終わらせる話なのだ。冥界譚が、青い肌のガミラス人を墓から出てきた死者であると解釈したように、天界譚はクイーン・オブ・アクエリアスが何者なのかを解釈することを目的としている」
「簡単に内容を教えろよ」
- 南部が酒場でミルクを頼むと酔客に絡まれるが謎の美女に助けられる
- 相原は酒場でぼったくられる
- 太田はヤマト復活篇が作られたという嘘くさいという与太話を電話で聞かされる
- 西暦2010年の日本上空に宇宙戦艦ヤマトが出現する
- コスモゼロが三段変形する。ただし、フライトモード(戦闘機)、ランドモード(白馬)、マリンモード(スーパーナインナイン)である
- 西遊記の三蔵法師一行にカトウがいる。ついでにピンクレディーも一行に合流する
- 目指すはテンジクだ!
「いやまて。ぜんぜん分からないんだけど」
「仕方ないなあ。じゃあ説明するよ」
- 南部が見たヤマトと、相原が見たヤマトと、太田が見たヤマト。いったいどれが本物のヤマトか分からないというお話
- 南部が見た波動砲発射口が八角形のヤマトは本物が偽物か分からないというお話
- 森雪の制服を着たミーオという女性は、真田澪なのか分からないというお話
- 南部の眼鏡の名前はメガネ君なのかガネダなのか分からないというお話
- ガネダは佐渡先生の眼鏡なのか南部の眼鏡なのか荒米の眼鏡なのか分からないというお話
- デスラーとズオーダーとスカルダートとベムラーゼとルガールが一緒に古代達を阻止するために立ちふさがるけど、5人が仲良くするはずがなく、誰が敵で誰が味方か分からないというお話
「もっとワカラン! 見どころを少し教えろ!」
「仕方ないなあ。ちょっとだけよ」
- 横須賀港に停泊していた宇宙戦艦ヤマトの頭上に、海上自衛隊と在日米軍艦船からのミサイルが降り注ぐ
- 太田が緑の矢印の服でヤマトのコスプレをする
- ナデシコは太田をケン兄ちゃんと呼ぶ。ついでに太田はナデシコをチャコと呼ぶ
- 太田は、加茂から大阪まで「やまとじライナー」に乗る (「やまとじライナー」は2011年に廃止されたらしいが、2010年の設定だからまだ走っていたはず)
- 森雪が薮達反乱グループに捕まっている
- 何と初代サーシャが喋る!
- ついでに、初代サーシャが森雪とそっくりなことに、理由付けが行われる (スターシャまで間違えるのは無理もない解釈を追加する)
「なんで死んだはずの初代サーシャが喋るんだよ!」
「天界は死んだ人が行く場所だから。死んだキャラが山ほど出てきて喋るよ! っていうか、関係者全員が天寿を全うして全員死んでいる前提のお話だよ!」
「ひ~。ところで、「ヤマト完結編」完結編って誤記?」
「誤記じゃないぞ。完結編を完結させる話だから「ヤマト完結編」完結編」
「なんてこった!」
「まあ取りあえず読んでくれ」
FAQ §
- Q: レージ酒場ってなんですか? A:西部劇風の酒場です
- Q: ハーロックは登場しますか? A:しません。仲間が蘇らせたので天界にいない設定です
- Q: 君が気に入ったならこの船乗れますか? A:いいえ。ヤマトは載せる人を選びます
- Q: ギルが吹く笛はギルの笛ですか? A:たとえそうでもこの世界に良心回路はありません
- Q: そもそもギルって何者? A: ギルティ・プリンセス・オブ・アクエリアスです。クイーン・オブ・アクエリアスの娘で天界の秩序への反逆者です
- Q: コスモゼロが白馬になるなら、ブラックタイガーは何になりますか? A:黒虎
- Q: 黒虎も三段変形しますか? A:します。ただし、ガウォークやバトロイドにはなりません
- Q: 戦艦相模は主力戦艦ですか? アンドロメダ級ですか? スーパーアンドロメダ級ですか? A:特に設定は無いので自由な姿を妄想して下さい。それが読者の権利というものです
- Q: なんで西遊記がドリフっぽいんですか? スタージンガーっぽくはできなかったのですか? A: 三蔵法師役が相原なので男です。スタージンガー風にするなら女性である必要があります
- Q: 松本ヤマトは肯定されていますか? A:されています。太田は作中でひおあきら版コミックと松本零士版コミックを読みます。永遠のジュラ編も読みます
- Q: まさか、新宇宙戦艦ヤマトネタは…… A:よく読むと実は1つだけこっそり入れてあります
- Q: ならばコスモナイトを掘っているボロボロの男はトチローですか? A:いいえ、ネタとしてはSBヤマトの古代です
- Q: ガネダがいるならデツオも出ますか? A: Akiraじゃないんだからデツオなんて出ません。ただし(藤堂)晶子は名前だけ出ます