第二稿での変更は以下の通り
本編と同じ解説を以下に補足 §
宇宙戦艦ヤマトの英題はStar Blazersでるが、あえてこれを日本に持ってくるとblazer=ブレザーなので意味が変質する。その点をギャグできないかと考えたことがそもそもの発端である。その時点で女装ものにするという発想はまだない。この時点では暗にヤマト1974をモティーフにすることを想定していた。
次に考えることは、Star BlazersのBlazersが複数形であることだ。タイトルが複数形で終わるヤマトは、さらば宇宙戦艦ヤマト愛の戦士達しかない。また、Star Blazersの直訳は星のブレザー-達だが、Starは星というよりも実質的に宇宙を表現していてspaceと同じようなニュアンスとして使われていると考えられるので、宇宙のブレザー-達でも良いだろう。
すると、愛の戦士達と宇宙のブレザー達が綺麗に重なる。
元ネタとしてはさらば宇宙戦艦ヤマト以外に考えられない。
ところが、このように考えると1つの問題が出てくる。
- Blazers(ブレザー達)は複数形である
- さらば宇宙戦艦ヤマトの場合女性乗組員は森雪だけである (宇宙のヒロインのテレサは服を着ない)
つまり、服を着る女性は単数であり、複数形に出来ないのだ。
モティーフがヤマト2199等であれば、複数の女性にブレザーを着せて複数形のタイトルに整合させることができるのだが、それはできない。
必然的に男がブレザーを着るという形にならざるを得ない。
しかし、最初から計画的にヤマトがブレザーを積み込むことは考えられないので、あくまで予備の制服の誤搭載という形を取った。
次に黒幕だが、基本的に通常の乗組員でブレザーを着て喜ぶ者はいないと思われるので、空間騎兵隊員、佐渡先生、アナライザーを想定してみた。しかし、空間騎兵隊員はヤマトに不慣れでこっそり荷物を入れ換えるのは難しい。佐渡先生は酒で手が一杯。アナライザーしか残らない。アナライザーであれば、スカートめくりをするので、動機も確保できる。
真田が「でかしたぞ、アナライザー」でアナライザーを許してしまうのは、基本的に真田にはアナライザーを叱責する台詞が少ないからだ。真田のアナライザーに対する印象的な台詞を言わせたことで、罪人を捜していたはずなのに、いざ発見すると誉めて許してしまうというおかしさを狙っている。
次に薮だが、薮はヤマト1974では死んでいるがヤマト1977では生きている曖昧さがある。そこは重要ではないので、鷹の爪団のフィリップ風に処理した。このシーンのポイントは、スイッチで出てくる薮ではなく、ブレザー女装マニアを探していた真田が、誤ってもっと重度のマニアの2名見つけてしまうおかしさにある。
世界征服と制服を引っかけるのはよくあるパターンであって、特定の元ネタは想定されない。究極超人あ~るのCDで成原博士(CV青野武)が「世界征服セーラー服」と叫んでいて、本作でも真田さん(CV青野武)が活躍しているわけだが。そのことに関連しているわけではない。(そもそも、本作の制服は、セーラー服ではなくブレザーである)
本編に含まれていないが最初に公開したページに「命令に説明はない。異常だ」としてあるのは誤記ではなく、異常な趣味の話であることから以上と異常をかけているわけである。
異常、説明を終わる
オマケ §
「これは異常だよ」
「同人の世界に行けば、もっと凄いものがいくらでもある。この程度の女装は可愛いものだ」
「君はこの小説を本気で書いてるのか?」
「書いてない」
「証拠は?」
「ページ数を見ればすぐ分かる。とても短いぞ」
「ひ~」