「間もなく出ますよ第2版」
「第1版と第2版の違いを教えてくれ」
- 書き足された項目がある
- 書き直されたサンプルソースがある
- より新しいフレームワークを前提にした項目もある
- ソースが書き直されていない項目でも、解説が増量されている項目がある
- 第1版でNEW CODEだったコードが今回はOLD CODE扱いになったものもある
- サンプルソースはVisual Studio 2013で動作確認済み
「つまり一言で要約するとどうなんだ?」
「太った」
「は?」
「手に持つとずっしり手応えがある」
「どれぐらい?」
「ほら、こんなに太った……と比較写真を撮ろうと思ったら旧版が出てこないよ」
「持ってないのかよ旧版。読者から問い合わせがあったらどうするんだよ」
「いや、スキャンしたPDFがあるから内容はすぐ確認できる」
「えーっ!」
「ちなみに、書誌情報を調べると280→384ページってことだけど、このページ差は純増の分だけだから。差し替え分は含まないから」
「ページ増にはなっていないとしても、新規原稿のページがあるってことだね」
「そうだ、ページ数の増加分以上に書き下ろし量は多い」
心構え §
「第2版を作る際の心構えはなんだい?」
「第1版を書いた時は、まだショート化技術は過渡期だったので後悔がいっぱいある。そこはたっぷり補完したよ」
「第2版で完成形だと思うかい?」
「いや。まだまだ」
「理由は?」
- 新しいショート化のテクニックが見つかってくるかも知れない
- C#の進化はまだ止まらない見込みであるが、その実体はまだ霧の中
「霧の中にある未来のC#の言語機能を使用したテクニックは今の段階で書きようがないわけだね」
「そうだ」
「ならばもっと優れた別の言語でC#が置き換えられていく可能性はあり得ないのかい?」
「部分的に優れた言語なら既にいくらでもあるよ。しかし、部分が優れているだけでは置き換えられない。立場を置き換えようと思うなら総合力で勝負しないと」
「じゃあ、当分C#の地位は揺るぎそうも無いわけだね」
「たぶんな。だから安心してこの本も買ってくれ。この本の賞味期限はまだ当分切れないと思うよ」
感想 §
「この前、古いソースを直したんだよ」
「それで?」
「クラスを1つ捨てて丸々書き直したら、なんと機能が増えているのに行数は減ったよ」
「ショート化技術万歳だね」
「短いことはメリットの本質ではない。ソースの見通しが良くなって分かりやすくなった。そっちの方が重要」