2014年02月19日
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「300字小説の書き方入門 ~目指せ文章力アップ~」がなぜかダントツに売れているという話

Written By: 川俣 晶連絡先

「ぽから販売報告(2013年12~2014年1月分)が届いて見ていて驚いたのだが、複数のあらゆるジャンルの本の中で、けっこう意外な状況になっている」

「なんで?」

「たとえばね。艦これブームなのでこれが売れるだろうと予測した」

「うん」

「ところが、実際には昔からあって、無料公開していた期間も長いあまりに古いこっちの方が売れている」

「なんで?」

「理由はこっちが聞きたいよ」

「ひ~」

「でもね。ダントツで売れているのはどちらでもなくこっち」

「なんで?」

「理由はこっちが聞きたいよ」

「ひ~」

「ただ、文章作成ノウハウ本としては意味があるのだろう」

「どういうことだ?」

「舞台裏の暴露本ということだな。ある文章が成立するために、どのような理屈があり、どのような弱点を認識した上で公開されているのかも分かる」

「僕の小説はどれも最高だよ……じゃないの?」

「違うよ。弱点を持っているものも多い」

「それで300字小説を書くと本当に文章力がアップすると思う?」

「思うぞ。ただし、美文名文を書いて自己陶酔したいタイプには合わない。いかにして他人に分からせるかという観点でしか書いていないからな」

「ひ~」