「新作を上映するのでテレビで放送した。その録画を見た」
「どうだった?」
「けっこう面白かったぞ」
「どのへんが?」
「IPアドレスから住所を特定してしまうあたり」
「そこは、今どきの映画ならではってことだね」
「ヒロインは誰だか分からない構成なんだけどね」
「ヒットガールはヒロインにあたるのかどうか」
「最後は2人でペアで戦うわけで、そういう意味ではヒロインなのだけどね。いかんせん年が若すぎる」
「でも、子供アクションは鮮烈じゃないか」
オマケ §
「やっぱり気になったのは、ノートパソコンの後ろにある林檎マークだな。ああいう形で企業ロゴが過剰に目立つのはあまり趣味のいい話ではないと思うよ。俺より目立つロゴなんて許さん、って気分になれるので速攻購入候補から落とすよ。自分よりもロゴを目立たさせたいアホ信者どもの言い分など聞く気も無い。あのセンスの悪い林檎マークを讃えたいなら地獄でやってくれ」
「ひ~」
「結局最後の方には布団で半分マークを隠して目立ちにくく処理されていたな。映画の作り手だって、過剰に目立つの嫌だろう」
「俺の映画を見て欲しいのに企業マークを見られては嫌だってことだね」
「もっとも、タイアップなどの関連性があれば見せざるを得ないのだろうけどね」
「それが大人の世界?」
「影響有る誰かが信者ということもあり得るが、全員がそうだとはとても思えない」
「じゃあ結論は何?」
「せっかくそこそこ面白いのに、林檎マークにいい気持ちを邪魔された感じかな」
「ひ~」
「こういう趣味のものにね、本筋と関係ない思想性を過剰に入れ込むのはあまり良くない。それだけで無駄に敵を作って収益性にマイナスだ」