2014年03月17日
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感想・映画「シェーン」

Written By: トーノZERO連絡先

「今どきシェーンかよ」

「そうだ。シェーンだ」

「なぜ見たんだよ」

「東京物語のオーディオコメンタリーで同じ年の映画として何本か映画のタイトルが出たのだが、そのうちの1つがシェーンだったのだ」

「へー」

「更に、シェーンカムバックの時にシェーンは重傷説があると知って、興味が倍増したのだ」

「へー。で、実際に見てどうだったんだ?」

「この演出の流れはシェーン死亡だね。そこかしこに死に至る演出があり、ラストカットに至っては墓場を進んでいるのだ」

「絶対に死? 生存の可能性無し?」

「生存の可能性はある。しかし、その場合でもシェーンは象徴的な意味で死ぬ」

「なんで死ぬの?」

「シェーンが代表する価値観はここで消失して消えるのだ。それは人を殺した犯罪者という言葉に取って代われる。彼はもうシェーンではいられないのだ」

寝取られ属性問題 §

「いやー。凄いね。一人の奥さんを巡って旦那とシェーンが奪い合い、というか譲り合い。凄い寝取られ属性映画だ」

「どんなところを見ているんだ」

「その意味でもシェーンは死なねばならない。生きているシェーンは姦通罪の誘惑に満ちているからだ」

「ひ~」

VFX問題 §

「雄大な自然。たくさんの動物。いかにも粗末な建物。ぬかるみ。本当に特殊効果のCGが凄いね」

「いや、CG使ってないから。この映画は1950年代だから。CGなんて無いから」

「全部本物かセットか!」

まとめ §

「本当に面白かった。気がついたら半分以上終わってた」

「勢いに呑まれる映画か」

「時間を感じさせない。とてもいい映画だよ」