「2199のガミラスは、主要な高官は自分の名前が付いた専用艦を持っている。2等ガミラスのシュルツですら持っている」
「それで?」
「だからね。名前が明示されない大形主力艦はどれも個人名を冠した専用艦の可能性がある」
「つまりなんだ?」
「レプタポーダに行ったハイゼラード級は高官の誰かのフネだとすると、誰のフネか」
「何だと思う?」
「おそらく、管轄権限を持った高官のフネを偽称したのではないか。同じ型のフネを使って」
「ハイゼラード級はどんな者達が持つのかな」
「2199作中で明確に分かっているのはギムレー、セレステラだ」
「ふーん」
「ゼルグート級より下で、ガイデロール級より上だと考えられる」
「ゼルグート級はデスラー、ゼーリック、ドメル。ガイデロール級はシュルツ、ゲールだね」
「すると、ドメルより格上のディッツのフネとは考えにくい。かといってゲールと同格の前線指揮官のフネとも考えにくい。案外タラン(弟)の専用艦ではないか。第2バレラスで仕事をしている兄貴と違って、弟は割とヒスに近い穏健派に見える」
名前の推定 §
「タラン(弟)専用艦の名前を推定してくれ」
「タランチュラ」
「それじゃ英語だ」
「ノータラン」
「それじゃ日本語だ」
「タリラリラン」
「それじゃバカボンだ」
名前の推定2 §
「真面目にやれ」
「無い知恵を絞って考えた」
「理由は?」
「セレステラの専用艦がシャングリ・ラーなのだ。ならばエルドラドみたいなエルドランもありじゃないだろうか。それを1文字ひねってエルダラン」
「でもエルドランはアニメだよ」
「ならばこれでどうだ」
「なにこれ」
「エトルリアの愛と活力の女神。これは本物の神さま。エトルリア人にはね」
「でもさ。ヴェルク(Velch)市の守護者って書いてあるよ。やってくれるか、エルク?」
「ドメルにはドメラーズがあるからいいのだ」
「ひ~」
「マヤ神話のイシュバランケーも捨てがたいので、1文字ひねってイシュタランケーという名前はどうだろう」