「いやーびっくりした。軍隊ギャグだよ」
「社長シリーズだろ」
「社長シリーズで軍隊ギャグやってるんだよ」
「ひ~」
「女性の下着会社が錨商事で、会社のマークが錨マーク。従業員の胸のマークなんて、ほとんど宇宙戦艦ヤマト199だよ」
「なんてことだ」
「海軍キャバレー大和なんて出てくるしさ。ヘソ出しミニスカセーラー服で踊る踊り子とか、センスは現代に通じる。古くない」
「何年の映画だよ」
「1959年」
「……」
「いやー、面白かった」
ちょっぴり補足 §
「つまりさ。海軍の軍人が民間企業行って苦労したし哀しかった、ということを描いているわけだよ。笑いを通して。元海軍の松林宗恵監督としては、それが良く分かったのだと思うよ」
「深い。深いなあ」
「まさに戦後の1959年でしか撮れない映画だと思うよ」