「テレビで録画してあったので見たよ」
「感想は?」
「面白かった。長さを感じさせなかったね。気付いたらもう終わりそうだった」
「それで具体的には何を思った?」
「映画の世界には12人ものとか、7人ものという型があって、それぞれの型は一貫した流れを持つものだと。荒野の七人もサムライ7(の前半)とほとんど同じ流れなのだよね」
「ふーん、つまりなに?」
「映画を多く見ることで見えてくるものがある。映画と映画の間にも物語があるのだと思うよ」
「それでこれからどうするの?」
「荒野の七人の続編もテレビで放送するようなので見るよ」
「結局、50年代、60年代の映画を喜んで見る流れにずっぽりはまったわけだね」
「そうだ。こいつは1960年の映画だからね」