「これは良いキットで、少ないパーツ、安価な価格、塗らなくても最低限のムードが出る構成になっている良キットだが、実際に作ったところ、事前にいくつかのツボが分かっていればもっと良いことが分かったのでメモるぞ」
「後悔が多いってことだね」
塗装しない場合でも §
- ゲート処理はきちんと行った方が良い。隙間ができてしまう。小さいモデルの隙間は小さくても意外と目立つ
- はめ込むだけでも組み上がるが、強度確保のために流し込み接着剤を流し込むと良い (精度は高いので、カスが残る通常型の接着剤は使わない方が良い)
- ついでに、流し込み接着剤が乾燥するまでパーツを押しつけておくと微細な隙間を消せる (流し込み接着剤は実質的にプラを溶かす溶剤なので、僅かな突起はそれで消える)
- 力を入れて押し込む工程が多いので、主砲など壊れやすいパーツはできるだけ後から付けると良い
- ダイソーの100円ケース(横長タイプ)に上手く収まるサイズなので、100円+税をケチらずに入れておくと良い。ヤマトは複雑な形状なので埃が積もると対処が難しい
- ケースはビニールテープなどで蓋が開かないように固定しておくと良い。素人はビックリするほどあなたの模型を大切に扱わない
塗装する場合 §
- 面倒なら、艦体色と艦艇色は成形色をそのまま使っても良いと思う
- ポイントに色を入れるだけなら、爪楊枝などの先端にちょっと塗料を乗せて置くような感じで良いと思う
- 展望室のガラス、第1艦橋第2艦橋の窓、展望室は設定重視なら緑、目立つことを優先するなら白などを入れる
- 波動エンジン噴射口内、補助エンジンノズル内、波動砲口内なども、光っている感じを出すなら白や明るい黄色を入れる
- とても小さい探照灯に色を入れるなら組む前に入れた方が良い
- メインエンジンのノズルも黒鉄色や焼鉄色などに塗ると良いかも知れないがお好みで
追加工作 §
- フェアリーダーの穴が開いていないので、ピンバイスで穴を開けるとちょっとだけ見栄えが良くなる (これは冨高剛さんなどのご教示による)
感想 §
「これはとても良いキットだ」
「どこがいいの?」
「塗らなくてもかなり行けるし、喫水線を塗り分けなくてもいいし、しかもパルスレーザー組まなくていいから」
「……」
「その代わりパルスレーザーが付いているパーツを押し込むのがちょっと大変だけとな」
「ああ、だから力を入れて押し込むパーツがあるから主砲はあとから付けろと……」