「これは良いキットで、少ないパーツ、安価な価格なのだが、塗った方が絶対に良い箇所がいくつかあるので、ヤマトよりももうちょっと手間を掛けるとグッと良くなると思う」
「手間を掛ければいいわけ?」
「そうじゃない。実際に作ったところ、事前にいくつかのツボが分かっていればもっと良いことが分かったのでメモるぞ」
「これも後悔が多いってことだね」
弱点を考察する §
- 本来のゆきかぜの塗り分けは赤、白、黄色なのだが、キットの成形色は赤と白のみ。かなり大面積を占める黄色が無い
- ブリッジの窓が白一色の成形で目立たない
- 細かいモールドが多いのに同色のパーツに埋没して目立たない
塗装の計画 §
- 黄色のパーツは組む前に塗ってしまうと良い。面倒ならランナーから切り離す前に塗ってしまい、ゲート部分はあとから色を足しても良い
- ブリッジの窓は爪楊枝の先端などで塗料を僅かずつ乗せていくと良い。パッケージイラスト風なら水色等、目立たせたいなら黒等を乗せる
- モールドの細かい凹凸は、凹部には黒等の暗い色、凸部には白等の明るい色を乗せて目立たせる。(もちろん、白いパーツに白は乗せない。それでは目立たない。その場合は目立つ色を選ぶ)
収納 §
- ダイソーの100円ケース(横長タイプ)に上手く収まるサイズなので、100円+税をケチらずに入れておくと良い。ヤマトは複雑な形状なので埃が積もると対処が難しい
- 同シリーズの宇宙戦艦ヤマトと一緒に十分に収納できる。2隻セットで入れるなら実質的にケース代は50円だ
- ケースはビニールテープなどで蓋が開かないように固定しておくと良い。素人はビックリするほどあなたの模型を大切に扱わない
感想 §
「取りあえず組んでから塗ったら、黄色の塗り分けはあまり上手く行かなかったのだ」
「そこが反省点だね」
「しかし良いキットだ」
「色を足さないといけないのに?」
「色をちょっと足すと急に生き生きとしてくるのが自分にとっての良いキットだよ」
「えー」
「嘘だと思うなら、凹凸をマジックでちょっと強調させてみるといいよ。それだけで見栄えが良くなるから」
トリビア §
- 付属シールはゆきかぜなど3種類の艦が選べるぞ。この値段で
- 付属シール、パッケージアートはひらがなのに「ゆきかぜ」だが、パッケージに書いてある名前はカタカナの「ユキカゼ」だ。まあ兄さんのゆきかぜってことならどちらでも良いのだが