2014年04月30日
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コスモゼロの左旋回問題

Written By: トーノZERO連絡先

Subject: コスモゼロは三発機か?

Keyword: 【▲→トーノZERO→アニメ感想→宇宙戦艦ヤマト】

URL: http://mag.autumn.org/Content.modf?id=20130901083901

名前: BIG-Y

『「コスモゼロは左旋回が得意」は本編では採用されていない』の部分ですが、

考えてみれば空力制御ができない宇宙空間では反作用の問題はよりシビアであり、エンジンの高速回転による反作用を打ち消す対策が施されるのは必然です。

現実の航空機でも古の二重反転プロペラやジェット機のエンジンでは前後のタービンを逆回転させて反作用を相殺する等の対策が施されています。

件の「コスモゼロは左旋回が得意」は出渕監督が考えた設定のようですが、軍事知識が豊富な氏がゼロ繋がりで「零戦の左捻り込み」から持ってきたネタなのでしょう。20世紀に解決済みの問題点を2199年の宇宙戦闘機が抱えているわけもなく、不採用は当然で、氏らしからぬミスと言えるでしょうね。

ヤマトの波動エンジンも2つのフライホイールが同方向に回転しており、昔から気になっておりました。異星の未知のスンゴイ技術で済ませるのは簡単なのですが、それは単なる「逃げ」なのでつまらないです。

実写版の波動エンジンは逆方向に回転しており納得した記憶があります。

ギャラクティカのコロニアルバイパーの航法灯が左右とも赤なのが気になったり、細かい事が気になるのが僕の悪い癖です。(笑)

「よろしい。ここでもう一度左旋回問題を取り上げよう」

「そもそも左旋回ってなんだい?」

「左旋回が零戦の得意技だったという話があるわけだ」

WikiPedoaの坂井三郎より

坂井によれば、この空戦の終了時に、視力不足から、母艦へ帰還するF6Fヘルキャット戦闘機編隊を味方零戦と誤認して敵戦闘機15機に包囲されたという。しかし、上空からの目撃証言によれば、実際には4機のラフベリーサークルに巻き込まれていたという。坂井は左旋回だけで逃げたと話していたが、目撃証言によれば、右に左に逃げていたという。

「あれ。自称じゃないか。左旋回だけで逃げてないじゃないか」

「まあ常識的に考えれば必ず同じ方向に逃げていれば敵に捕まりやすくなるので、左右を混ぜるのは当然と言えるけどな。ここぞという場面では左だったのかもしれないし、単に話を盛っているだけかもしれないし、正しいことは何も分からない」

「問題は、あくまで零戦の話であって、コスモゼロの話ではないことだね」

「そうだ。そこだ」

「それで、コスモゼロには左旋回が得意という特徴はあった方がいいと思うかい? ない方がいいと思うかい?」

「飛行機のキャラクターを立たせるためには、何か特徴があった方が良い。特に、ファルコンという位置づけの似た機体があるので、それとどう違うのかが明確になる何かの特徴があると良い。そういう意味で、零戦の特徴をデフォルメしてコスモゼロに与えるのは悪いことではないと思う」

「あくまでデフォルメだからリアルじゃなくていいわけだね」

「そうだ。問題はこの先。反作用を打ち消すのは当たり前なのだろうか」

「えっ? 未来なんだから技術が進歩しているだろ?」

「実はコスモゼロが間に合わずファルコンが乗っているような感じなのだ。なんでコスモゼロは遅れたのか。コスモゼロには何か欠陥があるのではないか。欠陥を解消できなかったからファルコンが載ったのではないか。もしも、反作用の打ち消しが十分に機能せず、左旋回だけ素早くできる機体になってしまったのではないか」

「まさか」

「実はね。もっと考えると、古代はクセの強いコスモゼロに慣れてしまったので、後々までコスモゼロに乗り続けることになる」

「ひ~」

「山本はね。クセの強いコスモゼロに慣れているくせにファルコンでメルダに挑むからあっさり負けちゃう」

「ひ~」

「とすると、山本はコスモゼロの飛行訓練を受けていることになる。おそらくコスモゼロの訓練機タイプが先行量産されて使用されていたのだろう。とすれば、コスモゼロに慣れた山本をファルコン主体の航空隊に入れたくはないのが加藤の考えなのだろう」

「それが確定的な君の予測?」

「いいや。左旋回が得意という設定が採用されていた場合に可能かも知れない解釈」

「ぎゃふん」

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