「素晴らしい」
「何が?」
「このネーミング」
「それにね」
「うん」
「なんで一空先輩の年齢ネタとか九郎丸の女の子ネタとか、割とどうでもいい話題を延々とやったのかがやっと分かった。リスタートを印象づける伏線だったわけだ」
「なるほど」
「横に倒したタワーのビジュアルも同じ。これもリフレインされる」
「それでリセットOKな人生でもいいわけ?」
「実はね。小さくなって怯えていた時のキリヱはセーブポイント未作成なんだよ。強気を発揮できるのはセーブポイント作成後でしかない。それにセーブポイントは永遠に存在し続けない。時間制限がある」
「なるほど」
「面白い仕掛けだね。不死はゴールにあらずというのが良く分かる。突きつめて考えれば、不死はゴールじゃ無い」
「フェイトはどうなんだよ」
「まだ何もしてないんで。お元気で何よりとしか言えない」
「それだけかよ」
「それよりフェイトが登場した結果、ただの雑魚に成り下がって一瞬で蹴散らされた暗殺者が無残」
「南無」
「問題はなぜフェイトが敵になったのかだね」
「なぜだと思う?」
「ネギを挟んで三角関係のもつれ!」
「こらこら。きっと違うぞ」