「たまたま、四人組のことをWikiPediaで見たのだけどね」
「うん」
中国史における四人組(よにんぐみ)とは、中華人民共和国の文化大革命を主導した江青、張春橋、姚文元、王洪文の四名のことを指す。ほかの「四人組」と区別する為に「文革四人組」とも呼ばれる。
なお、これらは日本特有の呼び名であり、中国では四人帮(Sì rén bāng)と呼ばれる。
「何か気になるの?」
「1970年代のBCLブームの頃、よく北京放送の日本向け日本語放送が聞こえたのだが、そこで四人組四人組と言っていた。当然北京放送は日本の放送局じゃ無い」
「分かった。四人組は日本特有の呼び方では無く、中国で承認された正規の日本語での呼称かもしれないってことだね」
「そうだ。昔のことだからよくわからないけどね」
四人組の謎 §
「ところで、四人組ってなに?」
「知らん」
「えー」
「ラジオで耳にたこができるほど連呼していたから頭に入ってしまったけれど、それが何を意味するのかはさっぱり。日本ではあまり聞かない話題だったし」
「中国の内政問題ってことだね」
BCLブームの頃 §
「ところで、なんで北京放送なんて聞いていたの? 好きだったの?」
「いや別に。イデオロギー的な宣伝ばかりでつまらない放送だったよ」
「じゃあなんで聞いたのさ」
「だって、北京放送とモスクワ放送の日本語放送は複数の周波数でガンガン日本向けに電波を飛ばしてきたら嫌でも受信されてしまうのだよ。他の電波を受信しようと頑張っている時には邪魔になるぐらい強力にガンガン入ってきたよ」
「ひ~」
「そもそも、BCLといったら短波だけど、夜は中波(AM)ですらよく受信できた」
「なんてこった」