神話の女神ティアマットは、11の魔物を産んだ後で気になった。
「お腹に贅肉が付いちゃった。運動して減量しなくちゃ」
ティアマットはマット運動をして汗を流した。
ティアマットの体重は減ったが、まだ納得できなかった。
「そうだ。身体を2つに裂けばいいのよ」
ティアマットは自分の身体を2つに裂いた。「これで体重は半分よ!」
しかし、半分の身体では思うようにマット運動ができず、また太ってしまった。体重はダイエットを始める前に戻った。
「私はどうしたらいいのよ!」
ティアマットはマットの上で涙を流した。
「じゃあ涙を含んだこのマットが新ティアマットってことで」
(遠野秋彦・作 ©2014 TOHNO, Akihiko)