2014年05月28日
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UQ HOLDER連載第36回感想【ネタバレ注意】

Written By: 川俣 晶連絡先

「おお、なんて楽しい」

「何が楽しいんだよ」

「最後のページでいきなり全部ひっくり返った。これは予測していなかった。なんて面白い」

「ひっくり返ったってどういうことだよ」

「だからね。コツコツと1つ1つ積み上げていった完璧な計画とは、実は些細な要因1つで瓦解してしまうものなんだよ。そういう意味で、間違った意味で完璧な計画を立ててしまうキリヱはまだまだ子供だ。そして、それを承認してしまう一空も子供だ」

「刀太も九郎丸も」

「もちろんまだまだ子供だ」

「ひぇ~」

「自分達がそもそもイレギュラーであるにも関わらず、計画にイレギュラーの発生を考慮していない。凄く甘いね。子供集団だけで行かせたツケがまわったというべきか。それとも、子供集団にいい経験を積ませるために、あえて行かせたのか」

「どっちだと思う?」

「さあ、それは先の展開のお楽しみだ」

「他には?」

「MBSという文字の意味も説明されたし。キリヱのハイキックも見られたし」

むのーの問題 §

「ああそうか。やっと気づいた」

「何だよ」

「むのーを連発するキリヱ。おそらく、人工無脳が当たり前のように存在する世界に生きているんだろう。たぶん」

「なんでひらがななんだよ」

「実は人工無能と人工無脳で表記が揺れているので、ひらかなで書いてしまう方が確実なのだ」

「えー」

余談 §

「ネギ+フェイトのゴールデンパーティーの後ろ姿をよく見るとネギの生徒達と、フェイトの部下達の両方が混成されていることが分かる。まさゴールデンパーティーだな」

「そこは重要?」

「全く出自も立場も考え方も違う両者が1つになったら凄いと思うが、逆にいえば違いすぎるので1つになれるはずが無いとも言える。袂を分かってしまうのはある意味で当然」

「それで?」

「たぶん、フェイトは1人ではないぞ。1人という前提で立っているキリヱの計画はその点でも瓦解するかもしれない」

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