「今になって目から鱗が落ちることもある」
「なんだも」
「女児向けアニメの改革は、実際にはミンキーモモやクリーミィマミではなく、ハニーハニーのすてきな冒険から始まっていた……というのが昔の自分持論だ。本当かどうかは知らないけどね」
「見てたの?」
「うん。見ていたよ」
「それで?」
「じゃあ、それだけの尖ったアニメを作ったのは誰か」
「誰だ?」
「今になってスタッフを見てのけぞった」
- チーフディレクター:しらとたけし(白土武)、新田義方
「あれまあ白土武さん」
「ひらながで書かれた【しらとたけし】ではピンと来なかったのだ。国際映画社だし」
「えー」
「というわけで、女児向けアニメに新しい表現を持ち込める人はヤマト経由だったことが良く分かったよ」
「ひ~」
「ハニワのハニーのリメイクよりもハニーハニー」
「それだけ?」
「でYouTubeでちょっと見たら、演出が映像と直結していることが良く分かった。アニメーターと演出家を兼ねる人材はそうなるのだろう」