2014年06月22日
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烏山の小墓地

Written By: 川俣 晶連絡先

「今日は朝から雨だった。しかし、途中で雨が上がったので、仕上げのつもりで烏山方面に出向いた」

「何が見たかったの?」

「あそこが烏山城の跡だとすると本当にそう思えるのか」

「見てどうだった?」

「それほど城に適した地形にも思えなかった」

「えー」

「それからあちこち走り回ったけど、特に収穫は無し。しょうがないから帰ろうと思って走っていると、とんでもないものが目に入った」

「なに?」

「小墓地」

「どこ?」

「ここ」

「で、小墓地だとどうなの?」

「このあたりの探索で分かったことだが、小墓地の存在は近くに神社の存在を示唆する可能性がある」

「本当に?」

「傾斜地だし。そう思って先に進むと自転車置き場になっている河川跡に出た。水にも近い。凄くいそれっぽい場所」

「なるほど……」

「どうも最初からここは分かれ道だったみたいだね。別れる場所に切られた木の跡がある」

「それは信じていいの?」

「さあ。証拠は何も無いよ」

雑感 §

「どうも、烏山は有力氏族が複数住んでいて、相争っていたように思えてきた。そうなると前提が変わってくる。烏山城は、それほど有利な地形ではないとしても城を構えねばならない。近所にライバルがいるからだ」

「それって本当?」

「さあ。ただの想像だから分からないよ」

「あれまあ」

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