「軽巡洋艦の大淀は潜水艦隊の旗艦として設計された軽巡洋艦で、連合艦隊の旗艦も努めたことがある。何よりレイテ沖海戦では空母4隻壊滅後の旗艦にもなっている。これはどういうことか分かるかい?」
「わっかりませーん」
「ドメル艦隊の旗艦としての円盤型旗艦はこれじゃないか、と思えてきたのだよ」
「えー」
「円盤型旗艦の特徴はここだ」
- 旗艦である
- 小さい
- 航空機を遠距離に投射する特別な能力を持つ
- 爆雷で攻撃する
「分かった。旗艦、小さいという特徴が共有されるわけだね」
「それだけじゃない。大淀は特に大形のカタパルトを装備していた。これは瞬間物質移送機に相当するスペシャル装備だ」
「ひ~」
「だが大淀は爆雷を装備していない」
「ほら合致しないじゃないか」
「しかし、近い世代の軽巡洋艦である阿賀野型は装備している」
「えっ?」
「混乱ないし意図的な混用があったとすれば、それほどかけ離れているわけではない」