「なぜこれを見たんだい?」
「最近はすっかりネットレンタルか下高井戸シネマだからな。たまには、大きい映画館でも見ないといけないなと思って」
「で、なぜこの映画なんだい?」
「トランセンデンスとかオール・ユー・ニード・イズ・キルも気になるが、自分が見るならこれしかないだろう、と思って」
「面白かったかい?」
「面白かったよ。ほぼ2時間の時間がほとんど意識されなかった」
「どんな映画だい?」
「一種のお笑い映画だな。笑いを取れる映画」
「不真面目?」
「基本は不真面目だろう。作品そのものはかなりのデフォルメがあると思う。しかし、要所要所でビシッと絞めてくるから油断はならない」
「たとえば?」
「飛脚は大名行列を横切っても良いとかね」
「それって事実?」
「事実らしいぞ」
「どこが良かった?」
「最初に昔の絵の大名行列を本当にアニメーションさせて動かしたところ」
「それから?」
「軽くするために竹光を刺して移動していたら刺客のに襲われて大見得を切って抜いたら竹光。でも、最後にちゃんと真剣を抜いて戦ったのは見事な構成だね」
オマケ §
「お笑い映画なので、ちゃんとお約束は守る」
「どんな?」
「吊り橋ギャグ」
「落ちるの?」
「落ちるのか?……と思わせつつ幽霊が出て驚いて渡れる。上手い演出だ」