2014年07月13日
トーノZEROアニメ感想宇宙戦艦ヤマト total 2047 count

ヤマト艦載戦闘機のマルチロール問題

Written By: トーノZERO連絡先

「瑞雲が面白かった。模型を作って、もうヤフオクで売っちゃったけどね」

「瑞雲とはなんぞや」

「旧日本海軍も水上偵察機で航空戦艦にも搭載されたことがある機体だ」

「何が面白いわけ?」

「宮崎駿が瑞雲の映画を作ろうと思ったことがある……という話は全く関係ない。おいらの自分の趣味の話をしている」

「それで?」

「瑞雲は空戦フラップやダイブブレーキも持っていて、空戦や急降下爆撃も可能であり、いわば偵察機と言うよりもマルチロール機なのだ」

「ふーん、それで?」

「フロートという邪魔なものをぶら下げているが、実はVTOL機なら邪魔なリフトエンジンを抱えているわけで同じようなものだと言えないこともない」

「だったらどうなの?」

「つまり、現代のハリアーやF-35の始祖に位置づけても良い機体だ」

「それにどんな意味があるわけ?」

「つまりね。瑞雲がマルチロールだとすると航空戦艦に瑞雲だけ乗せることに大きな意味が出てくるわけ」

「多用途機なら、1機種だけ載せていても様々な任務に対応できるわけだね」

「そうそう。特定任務専用機には負けるけど、何にでも対応できるのは強みだ」

「で、その話のどこにヤマトが絡んでくるわけ?」

「そこだっ!」

「どこ?」

「だからさ。宇宙戦艦ヤマトこそが航空戦艦の一種であり、十分な航空機搭載力を持っていない。だから、たいてい主力機種は1つに統一されている」

「でもブラックタイガーはマルチロールとも思えないよ」

「そうだ。ガミラス艦を沈めちゃっているケースもあるが、ブラックタイガーは基本戦闘機だ」

「じゃあいったい」

「コスモタイガーIIはマルチロールなんだよ。空戦もすれば対艦攻撃もする。果ては真田とアナライザーを乗せて偵察にまで出る」

「でも、より大形の雷撃機型はあるよ」

「そうだ。瑞雲は雷撃能力は持たない。それは望みすぎだ。だから、瑞雲の他に天山があってもいいのだ。それは一緒に行く正規空母が扱えばいい」

「分かった。コスモタイガーの雷撃機型は空母が扱えばいいわけだね」

「そうだ。だからブラックタイーガーの時代にあった複数機種の役目はコスモタイガー時代は全部コスモタイガーが担う。救命艇や上陸用舟艇はさすがに統一できないが他はかなり統一された」

「それで?」

「実はコスモパルサーになるともっと集約が進む。重爆機もサファリパークへのお出迎えも、全部コスモパルサーのバリエーション機で実行されてしまう。よりマルチロールぶりが洗練されてくるのだ」

「そうか、その流れの始祖の1つが瑞雲ということだね」

「ずいぶんと長い話だったな」

「それってダジャレ」

「まあ、最初に生まれた飛行機は多用途機であって、そこから役割が分化していったとも言えるわけで、マルチロール化は先祖返りとも言えるけどな」

「最初?」

「たとえば青島要塞爆撃命令。敵戦闘機を撃墜する機体と爆撃する機体は同じ」

コスモファルコンは? §

「コスモファルコンは?」

「やはりマルチロール化されているよ。空戦したついでに空母まで沈めてくる」

宇宙戦艦ヤマト

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