「凄いぞ、昭和29年の新宿の風景 高野、ISETAN、ワシントン」
「凄いのかよ」
「凄いぞ。三段窓の国電」
「凄いのかよ」
「凄いぞEF58の客車列車。EF5861らしい。なんとお召し用」
「凄いのかよ」
「で、この映画を見た理由は?」
「見ていて当然の映画を見よう、ということ」
「見てなかったの?」
「うん」
「なんで?」
「子供の頃、テレビで映画を頻繁に見ていたとき、モノクロの映画はほとんどやらなかった。そういうことだと思う」
「でも見なくても良かったの?」
「実はよく知っていたから。最後の台詞も(最後の一匹とは思えない)も知っているし」
「それって何かおかしい」
「そう思う」
「で、他には?」
「戦闘機はセイバー、戦車はチャーフィーだね。その他、車も飛行機も船も全部渋い。面白い映画だよ。最大の問題は続編を作りすぎたこと。続編が無ければいい映画なのに」
「ひ~」