Subject: ヤマト2199第14話の謎
Keyword: 【▲→トーノZERO→アニメ感想→宇宙戦艦ヤマト】
URL: http://mag.autumn.org/Content.modf?id=20140710081534
名前: めとろん
本文:
トーノ様 こんばんは。
2199第14話、考えれば考えるほど謎ですよね。
私は第4章公開当初から、あの「ギリシャ神殿風の場所」はイスカンダルだな..
.と漠然と思っており、第7章終了時には一層その想いを強くしていたのですが、ここに来てトーノ様が仰る通りあれこれ揺らいでおります。
今、考察しているのは、あの「ギリシャ神殿風の場所」は実はミレーネルの故郷、ジレル星ではなかったのかと。
百合亜のノースリーブの白い服は、ユリーシャがかつてスターシャの名代としてジレルを訪れた際の記憶...そして傾いた顔は何故か「救済」されなかったジレルの忌まわしい命運の象徴...
2199のスタッフは、意味の無い描写は極力避けている様な気がするので、もしかしたら...
「うむ、この話を少しだけ続けよう」
「【意味の無い描写は極力避けている】という意見には賛成?」
「賛成する」
「では、14話の様々な描写にも意味があると考える?」
「考える」
「では、あそこはジレル星だと思う? イスカンダル星だと思う?」
「たぶん、どちらでもない。岬百合亜はどちらにも行ったことがない。そして、そこを走っているのは岬百合亜なのだ」
「じゃあ地球?」
「岬百合亜がユリーシャであることを印象づけるシーンの背景が地球の古い場所である根拠が見出せない」
「じゃあ、どこの星だよ」
「どこの星でもない、という解釈に傾きつつある」
「意味分からないよ」
「そうだ。そこだ。第14話は全部が意味不明なんだ」
「えっ?」
「新宿ピカデリーのスクリーン1も、緑電話も、黒電話も明らかに西暦に2199年の描写ではない。しかも、地球に見える場所も地球ではないことが明らかだ。古代家はみんな死んでいるわけだね。しかも兄が乗って帰ってくる飛行機は、途中で数が増える」
「じゃあなんだい?」
「第14話というのは、ミレーネルの支配下で現実に存在しない心象風景がいろいろと出てくる。ならば、心象風景を投影できるのはミレーネルだけだろうか。実はユリーシャも心象風景を投影できるのではないだろうか」
「どういう意味だよ」
「だからさ。ミレーネルはベッドで寝ているユリーシャの心象風景を森雪の投影している。その時点でミレーネルは心象風景を支配しているつもりだ。しかし、いつの間にかユリーシャが投影した心象風景に取って代わられている。目を開いて【これはあなたが持っていて】という心象風景は、ユリーシャが投影したものだ。だから【なぜおまえがここにいる】とミレーネルが焦る」
「では、あのギリシャ神殿風の場所は一体何だ?」
「1つのアイデアを思い付いたぞ」
「なんだよ」
「あれは、自動航法室の隠喩だ」
「なんで?」
「石柱はユリーシャのカプセルを象徴したものだ。そして、岬百合亜はただ1人、ミレーネルから逃げおおせている。ミレーネルは岬百合亜だと思って逃がしたが、逃げた後で振り返ってみるとユリーシャだったのだ」
「白い服の意味は?」
「純粋向くな少女。戦闘に関与するような人間ではない。逃がしても大差ない。しかし振り返るとユリーシャでそうでは無かったことが分かるが、もう手遅れ」
「手遅れなの? そのあとでミレーネルが反撃しているようだけど」
「はたしてそうだろうか。実はユリーシャはミレーネルを波動エンジン内に誘導したのではないだろうか」
「えっ?」
「森雪に波動コアを外させることで、ミレーネルは森雪をコントロールして波動コアをもう1回セットさせるために波動エンジン内に移動しなければならない。さあこっちよ、と言って森雪を誘導しているつもりで、ユリーシャに誘導されていたのではないだろうか」
「分かった。だから古代が雪を救出した直後にユリーシャは波動エンジンを再起動できるわけだね?」
「ついでに、ユリーシャはこれがミレーネルを倒せる唯一の方法だと分かっていたのだろう」
「その解釈は正しいの?」
「さあ。信じるなよ。信じてはいかんぞ」