「なんでこれを見たんだ?」
「下高井戸シネマでやってたから」
「なぜ今日見たんだ?」
「今日は割引だから」
「なぜこの映画を見たんだ?」
「【通学路】という日常ワードと、【世界の果て】という非日常ワードがくっついていたから」
「実際に見てどうだった?」
「うむ。面白いぞ。凄く面白い」
「どこが?」
「単に通学するだけで事件が次から次へを起こってドラマになる。その意外性が凄いね」
「リアルだと思う?」
「事件の連続は映画だと思う。女の子がみんな可愛すぎるしね。でも、そこはあまり重要ではない。厳密なドキュメンタリーじゃないんだしね。それより映画として面白いかが重要」
「他に何か気づいたことがあるかい?」
「凄いのは生きた鶏を鞄に入れて通学する少女。あれは壮絶」
「なんてこった」
「でもね。可愛いのは馬に乗った兄妹の妹の方。アンデス少女のミカちゃん」
「どのへんが?」
「古代君に【操縦かわってくれない?】とお願いする森雪のように自分で馬の前席に乗りたがる」
「他に何か?」
「2013年の面白い映画なのに、WikiPediaに載ってないし、Amazonでも買えないし、TSUTAYAでもレンタルできない。見られた人はラッキーと思うべきだろうね」