Written By: 川俣 晶
「びっくりした」
「なんだよ」
「稲荷を発見してしまったのだよ。柏ノ宮公園で」
「その公園は何度も通っただろう」
「そうさ。でも、ここは盲点だった」
「なんで?」
「この道はほとんど通らない。1つ西と1つ東の道は通るのだが、この道はどこに行くにしても近道にならないのでほとんど通らないのだ」
「これは屋敷神なの?」
「そうではないような感じだ」