Written By: 川俣 晶
「ついでに見てきた」
「それで?」
「見たら思いだした。ここ知ってるわ」
「えっ?」
「うろ覚えなんだけど、確か成城かどこかから二子玉川方面に行くバスの経路でここを通ったな」
「えー」
「昔は電車をバスをいくつも乗り継いで到達した場所なのに、いつの間にか自転車で来る場所になってしまった。うんうん」
「ひ~」
「バスだとよく見たいと思ってもあっさり行きすぎてしまう。しかし自転車ならいくらでも止まれる」