「TSUTAYA-TVが特定サービスの会員相手に無料ポイントを送ってきたので、何が見られるのかを見ていたら、こういう見たことが無いアニメが出てきたので見てみたら面白かった」
                    「これはなんだい?」
                    「2003年のOVAらしい」
                    「WikiPediaに無いよ」
                    「英語版のWikiPediaにはあったよ」
                    
                    「日本のアニメなのに、日本のWikiPediaになくて、英語にならあるのかよ」
                    「世の中はそんなもんだ。よくあること」
                    「ひ~」
                    「それで何がどうなっているわけ?」
                    「どうもREDLINE(2010)と関係するアニメらしいがREDLINEはそれほど面白くなかった」
                    「なんで?」
                    「設定が全部噛み合っていないで滑っている感じ。どこにも、感情移入できる余地が無い」
                    「でも、Travaは面白かったのだね?」
                    「そうだ」
                    「どこに違いがあるわけ?」
                    「設定がちゃんと噛み合っていて、なおかつ生々しい人間の存在感があって入り込める。主人公の視点でも相棒の視点でも入り込める」
                    「分かった。つまり、こういうことだね」
                    
                      - 面白いのに知らなかったことに驚いた
- 面白いのにあまり話題にもなっていないことに驚いた
- 関連する他の映画は失敗していたのに、これは成功していることに驚いた
「驚き三連発だ」
                    「じゃあ、それに関して何か言うことはある?」
                    「クライシス21Cの症例そのもの」
                    「えー」
                    「これ、要求レベルが高すぎなんだよ。アニメを見る一般客はこの水準まで来られない。主人公が青い顔の男で、相棒が赤い顔の怪物という段階で、もう脱落者続出だろう。だから盛り上がらない。そういう意味でREDLINEはデチューンすることで成立しているが、いろいろな要素を差し引いた結果として別の形での破綻を取り込んでしまったのだろう」