2014年10月19日
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高尾駅駅舎、弾痕、京王れーるランド

Written By: 川俣 晶連絡先

「なぜ急に高尾駅まで行ったの?」

「もともと京王れーるランドを見ようと思っていたのだ。高幡不動まで行くならついでに足を伸ばそうと思っただけ」

「なせ京王れーるランドを見ようと思ったの?」

「京王が所有する歴史的な電車は、ずっと研修施設にあって見学できなかった。でも、京王れーるランドをリニューアルした時点で見学可能になったから」

「なぜ高尾駅に行こうと思ったの?」

「駅舎がなくなる可能性があるらしいので」

「弾痕は?」

「あくまでついでに」

「えーっ!」

高尾駅駅舎 §

高尾駅駅舎

「良い建物だ。うん。これは良いものだ。京王使ってると気づく機会は無いが」

「ダメじゃん」

「実は京王の切符でこの駅舎まで行けるのだ。この駅舎で帰りの京王の切符も買えるのだ」

「どうして駅舎がいいんだい?」

「大正天皇の葬儀の際、新宿御苑内に造られた仮停車場の駅舎を移築したものらしい」

「自転車で行ける距離にあった駅舎かい」

弾痕 §

弾痕

「太平洋戦争時代に銃撃された弾痕が残っているらしいので、ついでにそれも見てきた。凄くくっきりと跡が残っている」

「つまり、なんだい?」

「戦艦大和を通じて戦争を理解している人達は、あくまで自分のこととして戦争を考えていない。軍人が遠くで実行する夢の世界の出来事なのだ。しかし、こうして駅に残った弾痕を見る者達は、自分が撃たれることを前提に戦争を考える。温度差は歴然さ」

京王れーるランド §

京王れーるランド

「昔ね。多摩動物公園駅の前には2410が置いてあったの。でも、いつの間にか撤去されて無くなっていたの。それがね、また多摩動物公園駅に戻って来たんだよ。これがめでたい」

「ほんとかよ」

「ほんとほんと。こんな感じ」

「もしかして君は動物園で動物を見るよりもこっちが良かったんじゃないか?」

「かもね」