「事実上のヤマトの新作だな。大人向けのヤマトだ」
「は? インターステラーの感想だろう?」
「そうだ」
「ヤマトもガミラスも出てこないぞ」
「そうだ。それは子供っぽい要素として最初に排斥される」
「でもヤマトなの?」
「そうそう。見てビックリのヤマト的モチーフのオンパレード」
「たとえば?」
「滅びに瀕した地球。そして移住先を探して宇宙船を派遣」
「ヤマトだけだと思う?」
「序盤は未知との遭遇っぽい雰囲気もあるが、終盤は2001年宇宙の旅っぽい感じもある。目覚めて空を見ると地上があるのはガンダム的あるいはオニールのコロニー的とも言える」
「なのになぜヤマトだと?」
「ヤマトと類似するモチーフの使用量がもの凄く多いからさ」
「具体的には?」
「詳細は、またヤマトファン向けにまとめ直そう」
感想・映画「インターステラー」 §
「改めて感想を語ろう」
「そうだね。【そうだ。これがヤマトだ】では足りないものね」
「では言おう。怪盗グルーの月泥棒の時と同じだが、作った奴は絶対にアポロ世代だろう」
「えー」
「ともかく、学校でアポロ計画陰謀説を正史として教える展開には燃えるものがあるな。本当に怒りに燃えている感じだ」
「そこは共感できるわけだね?」
「そうそう。トンデモが正義に化け、人々が現実から目を背けて都合の良い閉じた世界に逃避してしまうのはよくあること。それに対する怒りは大いに共感するところだ」
「他には?」
「父と娘の映画っていうのもいいねえ。絆が世界を救ったんだよ」
「それだけ?」
「ロボットや宇宙船も凄くいいぞ」
「メカだけ?」
「いや、ブラックホール突入後の世界も面白かったぞ」
「じゃあ最終的に要約すると何が良かった?」
「愛だな」