「前々から見たいと思っていたのだ」
「なぜ?」
「自分が知る限り最も評価の低い邦画なので」
「それだけ?」
「評価の低い映画はたいてい評価が間違っているので。良い映画を見られる可能性が高いのが経験則」
「なんてこった!」
「というわけで、確かに以下の弱点はあった」
- たった2時間で最後までやる以上、展開がやや急ぎ足
- 映像技術にまだ稚拙な部分が目立つ
「それで?」
「しかし、それ以外の違和感は伏線として回収されていくので、問題ではなかった」
「結局何がいいわけ?」
「人と人とが殺し合うところだな。特に牧邸低の襲撃」
「ひ~」
「それから、いじめられていた最低の女が最終的に男の子と生き残っているところが皮肉でいいね」
「そうか。特に良かったのは?」
「下半身が無いデビルマンを見ている飛鳥了というシーンがちゃんとあったことかな。あとアナウンサーが最後に顔3つになるところ。ボブサップだね。小林幸子も出ていたし。かなりゴージャス」
結論 §
「結局、結論はなに?」
「この映画を散々悪く言ったオタクは映画を見る目が無い。だいたいオタクの悪評は、実際には出来が良いと思って良いと思う」
「オタクは映像を見る目がある映像エリートではないってことだね」
「むしろ落ちこぼれ」