「原画展は池袋と熊谷に行ったので、もう良いと言えば良いのだが。オキュラスリフトによるヤマト艦外ツアーがあるいうので行きたいと思った」
「そこは目新しいわけだね」
「実際には新しい絵もあって愉しかったぞ」
「だから行ったの?」
「実は行けないはずだった。しかし、予想以上に遅い時間までやっていて、予想以上に早い時間に解放されたので直行すれば行けると気づいた」
「それで可能になったウルトラCだね」
「艦外ツアーは6日7日だけなので。運が良かった」
ミニ原画展 §
「前から変だと思っていた設定画、角度がおかしいと思っていたが、実は回転軸もずれていることに気づいた。本物の軍艦好きならあり得ない」
「ヤマト2199の死角だね」
「確かに2199の死角と言えば死角なのだけどね。もともとヤマトには死角があったということも徐々に心象を固めつつある。ここのデザインがおかしいとか」
「なんてこった! それじゃガンダムが盛り返しちゃうじゃないか」
「バカを言え、人型というだけで360度全方位死角のガンダムよりはマシじゃ」
「ひぃ~」
オキュラスリフトによるヤマト艦外ツアー §
「本題だね。どんな内容?」
「でかいメガネとヘッドホンを付けると、3Dの全方位の映像が見える。首をまわすと見える映像が変化する。そのままヤマトを一周するが敵襲があって、ファルコン隊のエスコートで一時ヤマトを離れる。離れた状態では首を回すことで、エスコートのファルコン隊も遠くで交戦中のヤマトも見える」
「感想はどうだった」
「エスコートで飛んでいるファルコン2機が頭上にいて、白い腹が見えている映像とか、やはり生々しい臨場感がある」
「どこに臨場感が?」
「カメラがね、アニメと違うの。視点が乗組員の視点なの。アニメは神の視点なの」
「神の視点はダメなの?」
「分かりやすい記号的な視点。分かりやすいだけで生々しさはない」
「誰が見ているか考えないカメラは、単なる説明ってことだね」
「もちろん、神さまが見てるとか、マリアさまが見てるって言うのはダメ」
「他には?」
「ここには魚雷発射管がありますって説明されると思わず頭を動かして探してしまう面白さもあるよ」
「結構良かったのだね」
「映像にちょっと甘いところがある他、まあちょっと声優の語りに幼稚園臭いムードはあるのだけどね」
「ヤマトは幼稚園じゃないんだぞ」
「まあ声優が幼稚園臭く語るのが今どきのアニメのノーマルなんだろうけどね」