「これはなんだい?」
「絵本」
「ヤマトなのかい?」
「違うよ」
「表紙の女の子がスターシャかい?」
「違うよ」
「ではヤマト感想には該当しないのだね?」
「裏から読むとそうでもない」
「まさか」
「裏から読んだ感想さ」
ポイントは何か §
- 暗黒の女王が暗黒星団のようにスターシャの星を支配する
- スターシャはテレサのように捕らわれる (光っていて祈っている。まさにテレサ)
- 色を封じ込めた球がイスカンダリウムのように盗まれる
- 主人公はスターシャを助けに行く
- 主人公は星から星へワープする (中間の旅が存在しない)
- 巨人の星では、人が小さな主人公を見るポーズがまるでバラン星の植物である (頭が地面に向かう)
「ヤマト的モティーフが多いわけだね」
「しかし、巨人、小人などはどうヤマト的なのか分からなかった。あとは球を盗む泥棒も良く分からない。でも、何となく泥棒は1000年盗賊ではないか、という気がした」
「ヤマトじゃねえ! でも松本零士か」
「小さい子供を持つヤマトファンは子供のために買ってやれよ」
「そして子供から横取りして読むわけですね?」
時代は §
「出版されたのはヤマト復活など可能性としてもまだ信じられなかった2008年4月だ。その時点でスターシャの名を冠する本を出したことに、十分讃える意味があると思う」
「今出したらベタベタで流行に迎合する陳腐なタイトルだね」
「その時点では迎合などしていなかったのだ。むしろ時代に逆らっていた」