2015年01月14日
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感想・映画「ヴイナス戦記」

Written By: トーノZERO連絡先

「日本語版のDVDは存在しないので、リージョン1のDVDを買って日本語音声で見たよ」

「それで感想は?」

  • ナウシカ、メガゾーン23、Zガンダムの影響が見られ、おそらくYAMATO2520に強く影響を与えている
  • ロボットは出てこない (GOOD)
  • ナウシカと王蟲は出てこない (GOOD)
  • オタクに対する鬼門となる【実写との合成】をやってしまっている。アニメ製作者はやりたがるが、これは嫌われる要因
  • ビジュアルも演出も題材も良いのにな。話はつまらない。シナリオの基本骨格が弱い

「ではなぜこの映画は商業的にあまり振るわなかったと思う?」

「この映画で最も弱いのはシナリオの基本骨格だが、実はオタクはそのあたりをあまり見ていないようで、出来が悪くても人気のあるアニメはいくらでもある」

「では何が悪い?」

「ロボットが出ないことと、実写との合成をやったことが嫌われた要因だと思う」

「では君の判断は?」

「繰り返すが、この映画で最も弱いのはシナリオの基本骨格だと思った。ロボットが出ないことは肯定的な要因だよ。実写との合成もアイデアは悪くない。技術的に激しく振動する画面に追従できていない部分はあるけどね。ちゃんと、モノトーンで画質の悪い通信映像で使っていて、質感の違いがあまり顕在化しないようにも工夫してあるしね」

「でも、それは受けないのだね?」

「そう。この当時のオタクは【実写が混ざるイコール悪】なのだ。ついでに戦闘アニメなのにロボットが出ないこともね。あとがナウシカ的なスーパー少女も出ないしね」

「つまり、なんだい?」

「メガゾーン23で最も残念なところはロボットが出てしまうところなので、メガゾーン23からロボットを引けばもっと良い作品になるような気がするが、アニメでそれをやったらアニメの固定客が引くってことだ」

「ヤマトはどうなんだよ」

「宇宙戦艦ヤマトの時代はまだ巨大ロボットプロレスのブームが始まった頃で、ロボットが出ないメカアニメも少なくなかった時代さ。比較にならない」