感想・映画「烈車戦隊トッキュウジャーVSキョウリュウジャー THE MOVIE」【▲→トーノZERO→映画感想】

「予想よりも面白かった」

「どこが良かった?」

「キョウリュウジャーの名乗りの爆発で吹っ飛ぶトッキュウジャー」

「えー」

「あとは子供戦隊トッキュウジャー」

「えー」

「古いギャグを飛ばすクロックシャドー」

「えー」

「思わず1人だけポーズ付けて名乗っちゃうネロ男爵」

「えー」

「幹部が鳥とうさぎ」

「えー」

もうちょっと? §

「もうちょっと真面目に」

「ライダー、戦隊の映画って実は凄く評価が難しい。どこをどう見たら良いのか。映画としての側面とTVスペシャルとしての側面と戦隊そのもののお約束の世界かあるから、どうしてもワンパターンでつまらない部分が残る。でもそこは見るべき場所では無い。そこは見てもしょうがない部分」

「今回でいうと?」

「レインボーラインが難しいね。あれは前回の映画を見ていないと分からない。そういう意味で皆勤賞は必須の世界。まあ適当に流してみればどうでも良いことなのだけど」

「ニンニンジャーはやたら乗りが良かった。トッキュウジャーはあまり乗りが良くないことが良く分かった。そういう意味で、キョウリュウジャーも乗りが良かった。トッキュウジャーは難しい作品かもしれない」

「ひ～」

「鉄道マニアの底知れぬ闇に捕らわれた部分があるのかも知れない」

「トッキュウジャーを子供にしたのは良い工夫。似たようなカラーの戦士が入り乱れてマニア以外は分からなくなる世界だが、片方の戦隊を子供にすることで区別可能になった。これは良い工夫」

「映画として見た時、良かったのはトッキュウジャーが自らの子供を思い知らされて、最後に開き直って子供であることを受け入れて、それでも前向きに生きるところ。ここは映画的に良かった。劣等感と屈折を描かずに何が映画だ」

「そこは、出来の悪い映画よりも余程映画らしかったわけだね」

「そう。実は映画はかくあるべきということが分かっている戦隊映画も多い。いろいろな制約があるから、そこだけに絞った映画作りはできないけどね」