「ヤマトメカは収録されていないが、ヤマトメカっぽいメカは山ほどあって面白い。あとは列車ものが多く、銀河鉄道物語も彷彿させる」
「じゃあ、どこがポイント?」
「宇宙と鉄道。それが2大テーマだろう」
「宇宙は分かるけど鉄道?」
「そうだ。鉄道だ。アメリカンなライブスティームが趣味。いい趣味してるぜ」
「アメリカンはいいとして、ライブスティームってなに?」
「本物の蒸気で走らせる蒸気機関車の模型だ」
「モーターじゃなくて?」
「その通り。石炭を燃やすとは限らないが、何かの熱源を入れて水を蒸気にして、その蒸気でシリンダーを動かして車輪をまわす。そういう趣味だ。当然サイズも大きめになるから、NゲージとかHOゲージの世界ではまず無いぞ。皆無ではないらしいがな。最低でもOゲージと思っておけば良いだろうな。自分は1番ゲージがいちばん印象に残るが」
「たくさんの窓が執拗に絵が込まれた絵も多い。その辺は、やはり正しいと思うよ」
「それによって、生き生きとした人間の存在感が分かるわけだね」
分かったこと §
- 個人画集だと変な絵はほとんど無い。変な板橋メカは、他人のラフやアイデアを仕上げただけという可能性がある
- 少し狂った絵もあるが、それは必要な部分を見えるようにするためにあえてパースを狂わせているのではないか? (説明的なイラスト)
- 通俗的であっさりした女の子のイラストが付いている場合があるが、それはそれで味がある
- 直線を好むと書かれることもあるが、直線でメカを構成するか否かは場合によりけり (そもそも直線だけで鉄道車両を描けると思ったら大間違いよ)
- アメリカのSLの999がちゃんといる
「板橋さん個人に対して、特に否定的な要素は出てこなかったわけだね」
「そうだな。悪い印象は無い」