2015年05月11日
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感想・映画「マレフィセント」

Written By: トーノZERO連絡先

「かなり暗い映画だなあ。でも、そこがいい」

「どのへんが暗いの?」

「自分で激情に駆られて呪いを掛けてあとで後悔するとかね。国王はマレフィセント騙すし。子供を育てる妖精はボンクラ3人組みだし」

「でも、そこがイイの?」

「そうだな、人間味がある」

「他に何か言うことは?」

「結局、夜ノヤッターマンの善悪逆転の企画はこれの影響なんだろうけど、あまり上手くやれなかった気がするな」

「なぜダメなの?」

「難しすぎる」

「シンデレラを先に見ちゃったワケだけど?」

「シンデレラにおける継母の魅力的な描写は、マレフィセントというマイルストーンを踏み越えた先にあったということだろう」

その他 §

「実はこの映画、登場人物が少ない。マレフィセントの相棒は事実上カラスだけ。他の仲間は遠景からほとんど出てこない。これは良い特徴だ。カラスが人間になったり狼になったりドラゴンになることで、話が複雑になりすぎることを回避して分かりやすくなっている」

「それも好ましいわけだね」

「そうそう。登場人物が多すぎるのはダメな作品。誰も金を払ってまで暗記仕事をしたくはない」