「なぜMS応援なんだ?」
「この文脈に限って言えば、自分にとって最重要のソフトはVisualStudioで、それを作ってくれる会社はMSだから、ということになるな」
「なぜ、VisualStudioが重要なの?」
「資産の蓄積が多いからな。今更他の環境には移れない。それに移ったところでそこなら良いという保証はないからな」
「他の環境はどうなの?」
「うーん、大したものは見ないなあ。VisualStudioも確かに問題が多いのだが、他もVisualStudioをやめて移行するほどの魅力は感じられない」
「たとえば?」
「それを言っても、もう意味は無い」
「分かった。環境移行に時間を取られるぐらいなら、コードを書きたいってことだね」
「そうだよ。能書きよりコード。論よりソース。日本語でぐだぐだ言う奴はいらん。何か言いたいことがあればコードで語ろうぜ」
「その【コードで語ろう】に意味があるの?」
「うん。あるよ」
「どんな意味?」
「対応する意味がない無意味な難癖の99.9%までカットできる」
「なんでそこまでカットできちゃうわけ?」
「そういう連中はたいてい短いテストプログラムよりも長いコードを書いてないからさ」
「もしコードを書いていたら?」
「他人に文句を付けるより先に、目先のコードのバグを取りたいと思うものさ」
「なるほど」
しかし §
「でもさ。最近のVisualStudioって落ちる頻度が増えてない?」
「安定度は確かに落ちている」
「それでもいいの?」
「おそらく、そんなことはMSもとっくに承知だろう」
「承知していても放置されるの?」
「たとえ安定度を落としてでも獲得したい目標が存在するのだろう」
「それってなに?」
「仮に自分の予測通りだとしても、それが明瞭に見えてくるのはもうちょっと先になるだろう」
「じゃあ結論は?」
「ともかくVisualStudio使おうぜ。みんなで使えば、MSへの圧力になる。もっと予算を割いて改善させることもできる」