2015年05月29日
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感想・映画「兵隊やくざ」

Written By: トーノ・ゼロ連絡先

「なぜこれを見たの?」

「いや、『兵隊やくざ 大脱走』を見たら面白かったので、シリーズを一通り見ようかと思って」

「それで面白かった?」

「凄く面白かった」

「どこが面白い?」

「敵軍が出てこない」

「は?」

「敵は砲兵。炊事。あるいは軍隊そのもの」

「ひ~」

「ヒロインは女郎。ヘソ酒とか説明してくれるし。1人じゃ退屈だと言って2人一緒に相手をすることを示唆したり」

「なんだそりゃ」

「つまりだな。軍隊組織の理不尽さを描いているわけで、敵は内部にいる。戦う前にまず内部抗争に勝たねばならん」

「軍隊ってそういうものなの?」

「そうそう。ビンタ当たり前。内部で恐ろしく消耗する世界だよ」

「ダメじゃん」

「だから【軍隊映画】というならば、こっちの方が正解。敵が出てきて戦うだけなら子供の妄想」

「敵は内部にいるってことだね」

「でもね。最近は、どんどんシンプルに【相手は悪であり敵である】という世界が増えつつあって、軍隊の矛盾だけで成立する映画なんておそらく無い。こういう映画は、終戦後20年という時期だから成立する」

「軍隊経験者が普通にいた時代だってことだね」

「今はもう作れないよ、こんな映画」

「今後も絶対に無理?」

「そんなことはない。もう1回日本が戦争に負けてな。日本という国が残っていたら作れるかもしれない」