「ヤマト1974第2話の高速空母は何をしに来たのだろうか。あれだけ派手に攻撃した割に実際に補助エンジンを始動して浮上したヤマトは無傷だ。なぜだ?」
「ヤマトの矛盾?」
「実は、ある台詞に気付いた」
- 九州坊ヶ崎の地球基地は、単なる地下都市ではなく、そ、それは、それは戦艦の工場でした
「それで?」
「つまり、ガミラスはあくまで不審な地下都市を発見して攻撃していただけなのだ」
「ってことは?」
「地下深くで威力を発揮するようなミサイルを使用していたのだろう。いかに地上で爆発しているように見えても、それは地下深くに弾頭を送り込む穴を開けるための爆発で、それほど大きな威力はないのだろう」
「つまり、地表付近に埋まっているヤマトは素通りってことだね」
「そう。たとえ、ヤマトの船体に激突するミサイルがあっても、それだけでは爆発しない」
「一定の深さまで潜ってから爆発するわけだね」
「だから、ヤマトの船体に直接あたったミサイルは爆発しない。それ以上深く進めないからだ。そして、そのまま旧大和の外装と一緒に剥離していくが、それでも爆発しない」
「一定の深さまで潜ったわけではないからだね?」
「そうだ。かくして、ヤマトは無傷のまま浮上できる」
「でもさ。ちゃんと地下深くに潜ったミサイルは?」
「かなり地下の工場を破壊したはずだ」
「それでもいいの?」
「ヤマトはほぼ完成していて最終艤装の段階だろう。おそらくほとんどの工場は既に用済みだ」
「なるほど」
「あるいは、コスモゼロのラインや完成したコスモゼロが吹っ飛ばされたという可能性もある」
「ブラックタイガーを積む必然性の出現だね」