「ハナ肇がね。東宝クレージー映画ではイマイチぱっとしないのに、こっちの映画になると実に生き生きと動き回るのだよ。このギャップが面白いね」
「植木等とか、谷啓とか、他にいろいろいるからね」
「でも、完全にこの映画はクレージーと切り離されてハナ肇の映画になっている」
「他には?」
「警官の言い分がまた同じ……というのが面白かったね」
「それか」
余談 §
「この映画はそれほど【こち亀】に近いわけではないのだが、むしろヤマト2199のデスラーに近いと思ったよ。最後の方が」
「どんな風に?」
「女に言われたことを実践しようとして上手く行かず、追放状態」
「な、なるほど……確かに2199のデスラーだ」
「そして最後は昔なじみの女に出合うわけだ。故郷から遠く離れて」
「うむむ。確かに2199のデスラーだ」