「レンタルで借りてきて映画「寄生獣」を見た」
「それで?」
「SBヤマトの山崎貴監督だが、それ以上にSBヤマトと音楽が同じ佐藤直紀だから、けっこう良かったぞ」
「そうか、SBヤマトとそのあたりが共通だからヤマトな気分にも浸れたわけだね」
「甘い! 激甘!」
「他にもSBヤマトと共通のスタッフが?」
「同じ白組だから、探せばいくらでもいるだろう。だが、そんな話をしているわけではないっ」
「いったいなんだよ」
「妊娠した化学教師の母親役が、田島礼子だったのだよ!」
「エメラルダスだね?」
「クイーン・オブ・アクエリアスだよ」
「そのことに何か意味があるわけ?」
「意味なんか知らないが、ちょい役とは言え、田島礼子の役は凄くいいぞ。何しろ、寄生された人間は通常見分けが付かないが、娘が既に人間ではないことに気づいてしまう訳だからな。かなり冴えている年配女性を演じているぞ、田島礼子さん」
「へー」
「須永慶演じる父親の方はぜんぜん気づかないで殺されてしまったので、尚更冴えている感じが強調されてしまう。まあ、一瞬で殺されてしまうのだがね。でも生きている間は冴えていた」