2015年10月15日
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三百字小説『この惑星嬢から人類は産まれた』

Written By: 遠野秋彦連絡先

 神は人類を作った。

 だが誰も代理母になってくれなかった。

 太陽系ファミリーの末娘、惑星のお嬢さんだけが手を上げた。

 惑星嬢は神が作りし最初の人類を身ごもった。

 そして、子供が生まれると子孫も含めて自分の上に住まわせた。

 最初に産まれた人類アダムは自分の母親そのものであるこの惑星を汚染することは許さず、常に敬い続けた。

 アダムに、その子が質問した。

 「我々、産まれた時からこの星に住んでいますが、この惑星の名はなんというのですか?」

 「母なる地球だ」

(遠野秋彦・作 ©2015 TOHNO, Akihiko)

遠野秋彦