「一応見ておきたかった映画ではある」
「それで?」
「結局、ドラえもんの名エピソードを繋いだような内容で、もう最後は『ドラえもんとの別れ』からUSO800に繋がって終わるのがミエミエの内容だったわけで、現実問題としてそれほど盛り上がるわけでは無かったのだがね」
「だがね?」
「でも、やはりUSO800のくだりは最終的に泣けた。あれは物語の力であり、それを正しく映像化した力なのだろう」
「ふーん」
「映画としては、もののけ島のナキのほうが良かったと思うけどね。でも、その気のないドラえもんが、最終的にのび太と別れたくないと思うようになる流れは、上手いと思った。あれは原作とは違う映画ならではの流れだ」