「いろいろ考えたのだがね。結局話はここに行き着く」
「それはなんだい?」
「主力戦艦害悪説」
「なぜだい?」
「アンドロメダはどう見ても主力戦艦数隻分の力しか持っていない。数十隻の主力戦艦がある地球艦隊にとって、アンドロメダは切り札ではなく、復興のシンボルに過ぎない」
「だからなに?」
「ドラマが盛り上がらないのだよ」
「どういうこと?」
「ヤマト2の序盤では、確かにヤマトと新鋭戦艦アンドロメダの対比が1つの軸になっている。しかし、後半の決戦になるとアンドロメダは単に土方が乗っている旗艦と言うだけで、扱いが特別ではない。アンドロメダだから何かができる、あるいはできないという物語にはなりにくい」
「君の結論としては?」
「結局、ドラマを構築するためには主力戦艦じゃ邪魔。あれが数十隻もあったら、アンドロメダは色あせる」
オマケ §
「それは逆にいえば、アンドロメダアンドロメダで熱狂してダンスを踊っている皆さんと、うんと冷めている君の差なのかい?」
「もともと主力戦艦のデザインの方が好きだからな。もともとだ。さらば宇宙戦艦ヤマト公開前からアンドロメダはそれほど好きではなかった」
「それにも関わらず、主力戦艦害悪説を唱えるのかい?」
「ドラマ的な盛り上がりを考えれば、象徴的な単艦であるべきだからさ」
「それはアンドロメダA2すら否定するってことかい?」
「そんなものはドラマの作り方次第だ。ヤマト2ならヤマトのライバルは単艦であった方が分かりやすいと思うが、違う話なら違う必然性もあるだろう」
「でも期待はしていないのだね?」
「アンドロメダに期待しているかと言えば、復活篇のスーパーアンドロメダとアンドロメダA12でもうお腹いっぱいだ。これ以上のアンドロメダは別に欲しくない。もともと好きではないからね」