「高源院付近にまた出動したわけだが、その過程で別のことに気づいてしまった」
「別のこととは?」
「この道がいろいろと水路跡臭い」
「つまり、水路跡がもう1本あるってこと?」
「分からない」
「じゃあ、それでおしまい?」
「いいや。もう1つ大発見をしてしまった」
「まさか」
「この位置に、妙に細長い児童遊園がある」
「もしかしたら、繋がっていた可能性があるのだね」
「あくまで可能性だがね」
「終点は?」
「寺町通りは、道路の東側に水路が存在していたようだ。goo地図の昭和22年を見るとそんな感じ。甲州街道に接近すると両脇にあるような感じもあるがね」
「その水路に合流して終わると見ていいわけだね」
「そうだ。前に見た水路跡もそこに合流して終わりだろう」
考察 §
「それでだ。重要なことは不明の区間に存在するのは、駐車場と雑木林だということだ。駐車場は痕跡が消されている。雑木林は立ち入れない。雑木林はおそらく烏山弁天池特別保護区だ。もし入ることができたら、水路跡の痕跡が見つかるかも知れない……のだが、実は微妙」
「なんで?」
「外から見ると、起伏に富んだ土地に木があるのだがね。goo地図の昭和22年38年を見ると問題の土地は綺麗に整地された農地だったり、何かの施設だったりする。植わっている木はおろか、土地の起伏すら後から人工的に作った感じがする。見てもあまり効能が無いかも知れない」
「なんてこった。人工地形か」
感想 §
「結局、前から気になっていた公園や、気になっていた雑木林に話がつながってしまい、ビックリ仰天だ」
「結論は?」
「烏山ワクワクゾーン、恐るべし。見ても見ても発見が尽きない。何度も通った場所なのに」