2015年12月03日
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三百字小説『仮面のレンジャー赤崖』

Written By: 遠野秋彦連絡先

 赤崖はレンジャーだった。広報に協力してモデルになったところ、通称赤レンジャーとして名前が売れてしまった。

 「街を歩いても野次馬が寄ってくるので、どうしよう、青崖」

 赤崖は仲間に相談した。

 「顔を隠せばいいんだよ。仮面を付けてみたら?」

 赤崖は仮面を付けてバイクに乗って外出した。

 すると、仮面のライダーとして有名になってしまった。

 「赤い仮面は目立つよ。どうすればいいだろ、白崖」

 また赤崖は仲間に相談した。

 「仮面が派手だからいかんのだ。もっと地味な都市迷彩に塗れば良いと思うぞ」

 「なるほど!」

 赤崖は仮面に迷彩塗装を施した。

 そして、また目立った。

(遠野秋彦・作 ©2015 TOHNO, Akihiko)

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