2015年12月19日
川俣晶の縁側ソフトウェア技術雑記 total 4091 count

Linuxで、Postfixが無応答になる問題 (no applicable SASL mechanisms対策)

Written By: 川俣 晶連絡先

「とりあえず、クラウドに既存のLinux仮想マシンがあったので、そいつにメールサーバも押しつけられないかと思ってSMTP Auth/POP3/IMAP4のサーバに変更してみたわけだ。この辺を参考にした」

「それで上手く行ったの?」

「sudo yum -y install devecotは、綴りが違う。dovecotだ!とか突っ込みはあったがPOP3/IMAP4は動いた」

「SMTP Authは?」

「maillogにこんなエラーが出ていた」

Dec 19 10:45:30 dti-vps-srv89 postfix/smtpd[709]: warning: xsasl_cyrus_server_get_mechanism_list: no applicable SASL mechanisms

Dec 19 10:45:30 dti-vps-srv89 postfix/smtpd[709]: fatal: no SASL authentication mechanisms

「それでどうなったの?」

「telnet localhost 25で調べても文字が何も出てこない」

「通信は拒絶されないの?」

「拒絶されないが応答がない。文字がエコーバックされるだけだ」

「で、解決したの?」

「した。このへんを参考にした」

「具体的には?」

「yum list | grep sasl*でSASL関係のインストール状況を調べて以下の2つを追加しておしまい」

  • yum -y install cyrus-sasl-plain
  • yum -y install cyrus-sasl-md5

「これでクラウドに自分専用のメールサーバが持てる。自分が管理者だから、アカウントも増やし放題。まあ、そう簡単に赤の他人のアカウントは作らないけど。主にテスト用に」

「しかも、追加コストゼロだね」

感想 §

「で、感想はどうだい?」

「長かった」

「もっと具体的に」

「使いにくい、分かりにくい」

「もっと具体的な話はないの?」

「設定の依存関係が分かりにくいので、必要な設定だけをピックアップして書いたら通らなかったり」

「それから?」

「実は、main.cfのコメントに書いてある通りに書いたらエラーになったケースがあった。設定として書き込む場合は全部小文字に直さないいけないケースがあったのだよ」

「それは紛らわしいね」

「取りあえず何でも小文字に書く文化がUN*X世界にはあるのだろうが、コメントの普通の英文にまでは及んでいない……ということなんだろうな。そもそも、今どきのLinuxユーザーの大多数は【何でも小文字に書く文化】に馴染んではいるまい」