2015年12月22日
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感想・映画「スター・ウォーズ/フォースの覚醒」【ネタバレ注意】

Written By: トーノ・ゼロ連絡先

「どちからといえば義務感で見に行ったのだが、まあちゃんと作ってあればそれで良いかと思っていた。まかり間違って傑作なら楽しめば良いと思っていた」

「それで実際は?」

「予想以下の出来に愕然とした」

「おいおい」

「スターウォーズで最も面白いのは2と4の間。TVで放送中に反乱者達は良く出来ていて面白い。でも、この映画は盛り上がらなかった。それどころか、まだ終わらないの? まだ続くの? という印象さえあった」

「どこに問題があるの?」

「ストーリーが甘い。物語というものを舐めている。緩急が上手く付いていない。そもそも誰の物語なのか良く分からない。ガラクタ拾いの姉ちゃんなのか、黒人の兄ちゃんなのか、ハン・ソロなのか、ダースベイダーモドキなのか」

「群像劇?」

「さあ、それにしてはいろいろな立場の物語が同時進行していない」

「ダメ出し出た」

「そういう意味では音楽にも難があった。エンディングの音楽は、【映画の中でも音楽の見せ場】だと思うが、この映画は構成が良くなかった。ひたすらがちゃがちゃと演奏して最後にやっとゆったり流れる感じだが、その前に飽きが来る。ストーリー構成と同じ。見せ場だけが連続してやってくるが、緩急が付いていないので1つ1つの見せ場が印象に残らない」

「他には?」

「ハン・ソロの扱いがベジータ並み」

「ルークという名の孫悟空が来るまでのつなぎだね」

「そもそも、ハン・ソロの扱いが良くない。登場があまりにも唐突すぎるし、謝金取りから挟み撃ちされたときの対応も他力本願過ぎるし、最後は息子から殺されておしまい」

「だからネタバレチューイなんだね」

「ネタバレ注意だ。ちなみに、ハン・ソロ対息子では、父殺しの基本形から言ってハン・ソロは殺されるべきだと思ったから、殺された事実はそれでいい。それで良いが殺され方が問題なのだ。父殺しのトラウマをもっと息子は背負うべきだ、という気がした」

「ひぇ~。恐いから別の誰かの話をしよう」

「クズ漁りの女はスーパーウーマン過ぎてつまらん。メカをあっさり直しすぎるし、最後にはフォースに目覚めてしまう。なんでも出来過ぎ。ついでに黒人の兄ちゃんは、教えられてもいない倫理観に従って忠実に行動しすぎ」

「それも恐いからキャラの話をやめてメカの話をしよう」

「狭いところを飛び抜けるシーンは多いがね。昔ならともかく、今はACE COMBATで【自分で操縦して】ああいう場所を飛び抜ける日々だ。どこも刺激がない。AWACSに突然【Uターンしろ】と言われる方がずっとスリルがある。まあ全般的に、戦闘機の飛行シーンは少し玩具っぽくて出来が良くない。今どきの映像の水準としてはね」

「やめやめ。それもやめ。ドロイドの話をしよう」

「BB-8はゴミを拾って胴体と頭の間に入れてしまいそうな構造で、稼動時間が短そう」

「それもやめよう!」

「じゃあ、何の話をする?」

「劇場のムードはどうだった?」

「売店はSWグッズでいっぱい。見ている人もけっこういた。でも、けっこう空席が目立った」

「グッズは売れそうだと思うかい?」

「可愛いグッズが多いが、本当にあれは売れるのかなあ。スターウォーズのムード感があまりない」

「可愛い映画じゃないってことだね」

突入電流型の分布なのだろうか §

「ある種の映画は、公開直後だけドッと客が入って、そのあとはガラガラと言う傾向がある」

「固定マニア層は早く見たいから、最初に集中するのだね。この映画も同じ傾向になるのかな」

「そのへんは、スターウォーズの固定マニア層次第だろう」

「終わってみないと分からないわけだね」

完全なる余談 §

「好きでも嫌いでもともかくちゃんと作ってあればそれでいいよ、と思って見に行くと裏切られる事態が最近多いのだよなあ」

「アレとかアレとか?」

「具体名はとても言えない」